1. HOME
  2. ブログ
  3. 【イオンモール新小松】女子ハンドボール・北國銀行ハニービーの優勝報告会

【イオンモール新小松】女子ハンドボール・北國銀行ハニービーの優勝報告会

2024年6月15日にイオンモール新小松の1階祭広場にて、ハニービーの優勝報告会が開催されました。

ハニービーは、北國銀行が運営する石川県の女子ハンドボールチームです。創設1975年の歴史あるチームで、日本ハンドボールリーグでは記事執筆時点で通算11回の優勝を数えます。

2022-2023シーズンの日本ハンドボールリーグは、2024年5月26日にプレーオフの最終決戦が開催されました。

ハニービーは、熊本県の実業団チーム・オムロンピンディーズを28-18のスコアで勝利。2014年から2024年まで、日本リーグ10連覇という偉業を達成しました!

日本リーグ以外にも2023年は全日本社会人選手権・国民体育大会・日本選手権と各大会で優勝し、強さを見せつけるシーズンとなっています。

この記事では、北國銀行ハンドボール部 Honey Bee(ハニービー)の優勝報告会の模様をレポートします。

イオンモール新小松で開催!北國銀行ハニービーの優勝報告会

10連覇を達成した地元ハンドボールチームの報告会です。「さぞや大盛り上がりになるだろう」と思いきや、直前の会場はお客さんがまばら…。

「あれ、大丈夫かな…」と思った取材班でしたが、要らぬ心配でした。

13時からはハニービーの7名の選手による、ハンドボールの体験デモンストレーションがスタート。選手が登場するや、あれよあれよとお客さんが集まり、いつの間にか会場は熱気の渦へ。

「シュート体験をやりたい人はいますかー?」と選手が声をかけると、会場に駆けつけた子どもたちが一斉に挙手です。

ループに分かれてまずは選手とパス練習。その後には選手からパスを受けてシュート!

ボールはゴールを守る舟久保朱音選手の横をすり抜け、次々とネットを揺らしていきます。子どもたちのプレーを見ると、どうやら石川県のハンドボールはこれから先も安泰のようですね。

小松市のイメージキャラクター・カブッキーも応援に駆けつけてくれました。

GM・監督・キャプテン・市長より優勝の報告

体験デモンストレーションの熱気そのままに、14時からはGM、監督、キャプテン・市長と順に優勝報告会をしていきます。

待ち構えるファンの前へ、選手たちが登場しました。ファンからの熱い声援の中、キャプテンの永田選手が両手に抱えた優勝トロフィーが眩しかったです。

立野賢哉GMの挨拶

最初のスピーチは、立野賢哉GMからでした。立野GMは中村和哉・前GMから、2023年7月にバトンを引き継いだばかりです。GM就任後、初の日本リーグ優勝となるだけに、喜びが表情から滲み出ていました。

「会場での声援やSNSの投稿など、たくさんの応援をいただきありがとうございます。

年明けには能登地震があり、県内は大変な時期を過ごしました。我々もスポーツの力でなんとか地元を元気にしよう、復興しようと頑張ってきました。

来シーズンに向けて、新しいチームづくりが始まっています。次は11連覇です。来年もこの場で祝勝会を開きたい思いでいっぱいです。一年ごとに頑張っていきますので、ご声援のほどよろしくお願いします」

東俊介監督の挨拶

続いては、東俊介監督です。東監督もGMと同様、2023年4月に監督へ就任し一年目のシーズンとなりました。スピーチでは充実感の中にも、来シーズンへ向けて厳しい表情も見せました。

「今シーズンは2023年6月の全日本社会人選手権、同10月の国民体育大会、同12月の日本選手権と3タイトルで優勝。

そして2024年5月26日の武蔵野の森総合スポーツプラザにて、日本リーグのプレーオフで優勝。合計4つのタイトルを取れました。

これもひとえに皆さまの応援と選手の頑張り、スタッフのサポートがあったからこそです。

来季からは、移籍や引退により選手が入れ替わります。離れる選手は新しい舞台での活躍を祈っていますし、残された我々は伝統ある北國銀行ハニービーの名を汚さぬよう、チーム一丸となって頑張ります。

2024年9月から始まる次のシーズンには、ぜひ会場へ足を運んで応援をお願いします」

永田美香キャプテンの挨拶

そして永田美香キャプテンも喜びの声を伝えてくれます。永田キャプテンは引退が決まっており、2013年から数えて11シーズンのキャリアを最高の成績で終えることができました。

「今シーズンは全てのタイトルで優勝し、日本リーグでは10連覇を達成することができました。

日頃からのたくさんの方々からの応援が、私たちのパワーになりました。来シーズンもすぐに始まるので、これからもハニービーの応援をしていただければ嬉しいです」

宮橋勝栄小松市長の挨拶

小松市の宮橋市長も、応援に駆けつけました。着用しているユニフォームには、もちろん「MIYAHASHI」のネームが入っています。

「GM、監督、選手の皆さん、10連覇おめでとうございます。ファンの皆さんに囲まれ、ここ新小松イオンで優勝報告会を開催できるのは本当に嬉しいことです。

年明けには能登半島地震があり、ホームの一つである小松総合体育館は1.5次避難所として開設されました。その影響で試合会場が変更するなど、想定していないことが起こったシーズンでもありました。

そんな中でも勝ち進んで、プレーオフの決勝で結果を出した皆さんの強さに敬意を表します。能登地震で苦しむ被災者の方々への、ほんの少しでも勇気となれたのではないかと思います。

ハンドボールを通して元気をくれたハニービーの皆さんへ、心から感謝を申し上げます。次のシーズンへ向けた新たなチャレンジは、ホームである小松市も一緒に応援していきます」

スピーチ後には永田キャプテンへ、花束の贈呈です。会場からは労いの声援とともに、たくさんの拍手が送られました。

移籍・引退選手からの挨拶

今シーズン限りでチームを去る5名の選手がいます。うち2名はドイツのブンデスリーガへ移籍、3名は今季でユニフォームを脱ぐことが決まっています。

5名の選手からも、それぞれファンに向けたメッセージがありました。

相澤菜月選手の挨拶

2021年シーズンからハニービーへ加入した相澤選手は、年間最優秀選手やベストセブン、得点王など数々のタイトルに輝いてきたセンターバックです。

来季からはドイツのブンデスリーガ・チューリンガーHCにてプレーします。

「ハニービーでプレーした3年間に、多くのことを学びました。移籍先はレベルの高いところなので、自分の力がどれだけ通用するかを試す良い機会と思っています。

新天地で多くのことを吸収し、これからも頑張っていきます。ファンの皆さんには、ハニービーの応援を引き続きお願いします」

中山佳穂選手の挨拶

中山選手も相澤選手と同じく2021年シーズンからハニービーへ加入しました。得点王やベストセブンなど数々のタイトルを保持したほか、2023シーズンのプレーオフではMVPにも選ばれています。

ライトバックのサウスポーで、強烈なシュートが持ち味。来季からはドイツのブンデスリーガ、BSVザクセン・ツヴィッカウでプレーします

「ハニービーでの3シーズンのプレーで、たくさんのことを経験できました。ドイツのリーグでも自分らしく成長していきたいと思っています。

また皆さんの前でプレーできるよう、頑張っていきたいです。ハニービーの応援も引き続きお願いします」

山口絵梨香選手の挨拶

続いて今シーズンでユニフォームを脱ぐ3選手から、それぞれファンへ向けて挨拶がありました。

まずは2015年シーズンから加入した、山口 絵梨香選手から。

「ハニービーでは、9年間プレーしてきました。怪我で出れない期間もありましたが、最後に10連覇という最高の形で終われたことが本当に良かったです。

これからは皆さんと一緒に、ハニービーのファンの1人として応援していきます」

深田彩加選手の挨拶

会場となった小松市出身の、深田彩加選手からの挨拶です。深田選手の出身校である小松市立高等学校は、女子ハンドボールのインターハイ常連校です。

「家族やチームメイトなどたくさんの人の支えがあって、最後まで自分らしくプレーして選手生活を終えることができました。

今後は北國銀行に残り、会社やハニービーに少しでも恩返しをしていきたいと思っています」

永田美香選手の挨拶

最後にキャプテンの永田美香選手が挨拶しました。11年間に渡りハニービーを支えた、まさに大黒柱です。「やり切った」という充実感に満ちた表情が印象的でした。

「高校を卒業して、北國銀行に入社。気づけば11年が経っていました。この11年間で良い経験をして、選手としても人としても成長できたと思います。幸せな11年間でした。

今後は会社に残り、お世話になった方々へ恩返しをしていきます。皆さんと一緒にハニービーを応援していきますので、会場でご一緒した際は声をかけてください。長い間、ありがとうございました」

トークセッション

優勝報告会の後は、選手たちのトークセッションです。司会を務めた加藤豊さんとの軽妙な掛け合いで、選手たちもリラックスした雰囲気でした。

じゃんけん大会

そして最後は、お待ちかねのじゃんけん大会!1等の賞品は選手のサイン入りユニフォームとあって、大盛り上がりの中、参加するファンの目は真剣そのもの。

激戦の末、勝利を収めたのは最前列にいたちびっ子でした。

ユニフォームを着せてもらい、前田みのり選手とグータッチ。将来、有名なハンドボール選手になるかもしれませんね。

2位、3位の方へは、小松市特産品とお菓子詰め合わせがそれぞれ贈られました。

佐原奈生子選手へインタビュー

イベントの合間には、佐原奈生子選手へお話をうかがう機会がありました。

佐原選手のポジションは、今季でユニフォームを脱ぐ永田選手と同じピボットです。来季からの、一層の活躍が期待されています。

– 10連覇での優勝が決まった時のお気持ちは?

10連覇できて嬉しい反面、ほっとした気持ちもありました。また10連覇したことで気を緩めず、気持ちを切り替えて、次へ向けて闘志を持っていこうと引き締めてもいます。

– プレーオフ時のチームの雰囲気は?

シーズン中は、順調な時ばかりではありませんでした。特に4、5月のリーグ戦では、苦しい試合が続きました。反省点を踏まえて、「プレーオフに向けて良い試合をしていこう」とチーム内でミーティングを重ねました。

最終的に良い状態でプレーオフに臨めてよかったです。

– 10連覇へ向けて、プレッシャーが大きかった?

追われる立場として、「簡単には負けられない」「勝ち続けないといけない」と思っていました。ただ今シーズンに限らず毎試合、勝つことへ向けて考えているので、プレッシャーというのはなかったです。

10連覇の掛かったこの状況を、良い風に捉えてプレーしました。

– プレーオフでは、監督やキャプテンからどのような言葉がありましたか?

私たちがやるべきことは、どんな状況でも変わりません。

「常に高いレベル、高い意識を持って練習し、それを試合で発揮していこう。平常心で、いつも通りのプレーをやっていこう」と確認し合いました。

– シーズン中に苦労した点は?

チームとしてはケガ人が多く、チーム編成が大変でした。逆の見方をすれば、そういったアクシデントがあったからこそチームとして強くなれたと思います。

個人としては、安定したプレーがなかなかできず苦労しました。

– 来シーズンへ向けて抱負をお願いします。

11連覇へ向けて、チーム一丸となってやっていきたいです。

来シーズンは、昨シーズンの主力選手が抜けることになります。その分、新戦力という新しい風が入ることになるので、プラスに考えてこれまでとは違ったハニービーを表現し、チームとして頑張っていきます。

  • ファンへ向けてメッセージをお願いします。

いつも会場へ足を運んで応援していただき、本当にありがとうございます。皆さんの応援が、私たちの力になっています。

今後も地域と強く関わり合いながら、ハンドボールの周知に努めていきたいです。応援をよろしくお願いします。

まとめ

以上、北國銀行ハンドボール部Honey Bee(ハニービー)の優勝報告会のレポートでした。

優勝報告会では喜びはもちろんのこと、来季に向けての高い熱量も感じられました。シュート体験やじゃんけん大会では、盛り上がっているファンの姿が印象的でした。

11連覇へ向けての戦いは、すでに始まっています。新しいチームづくりで、「最強チーム」を期待したいですね。

取材班はこれからもハニービーを応援していきます!

関連記事